娘として、母の終活周辺

母の終活について娘として思うことを書きとめていきます

隣接する道路のない廃屋の処理

帰省中に、近所の家の取り壊しが終わっていたことを知った。


自宅裏に、長屋の様に隣どうしがくっていている家の塊がある。
多分4軒が軒を連ねているのだと思うが、あまりに酷い廃屋状態なのでどこが玄関なのかお勝手なのか判断がつかない。
そのうちの1軒がようやく取り壊して更地にした。
こんなになるまで取り壊せなかった理由は、家屋から道路までに隣接する道がなかったから。かつてはどうやって暮らしていたのかというと、他人の敷地を道として通っていたから。
昔はよくあった話らしく、この軒つながりの家と、その周囲3軒も同じでこともあろうにうちの実家の敷地を通っている。というか、通らないと道路に出られない。
田んぼの一部を通路として開放しているため、せいぜいネコ(一輪車)が通れるくらいの幅しかない。
曾祖母が生きていた頃に、隣接の田んぼの持ち主と土地を半分づつ出し合い、お互いに農作業に具合の良い様にと簡易な道に仕立てたのがそれ。そしてその奥に住まうのが7軒~8軒。

過去に何度か、数軒がうちに田んぼを売って欲しいと言ってきたことはある、私道にして道路とつなげて家の建て替えをするために。
しかし、一家が食べていく大事な田んぼなので、うちの父は頑として首を縦に振らなかったとも聞いている。

 

話を戻して、見ていた母の話によると、今回更地にした家の取り壊し状況は、全て人手でやったらしい。ユンボが入れる道もないのでそれしか方法がないから当然なのだが、それにしても家1軒壊すのに、全て人手というのはなかなか大変だったろうと思う。
実際処理日数もかなりになったらしい。ユンボを使えばほんの数十分で終わるところを、人の手でやったのだから当然だが。
玄関前の大きな木を何本か切り倒し、細かく玉切りにして運搬して、ようやく取り壊しスペースが出来たそうだ。
それから細い件の道を通り、うちの田んぼをぐるりとまわりこんで最後に土手沿いにある市道まで急な坂を登ってようやく車道に出る。←川の土手なので、ホントに凄い急坂です
田舎の年寄は暇だからみんなで見学していたみたい(^_^;)

 

実家の土地の問題はまだいくつか残っているが、やはり我が家も他人の敷地に囲まれた土地が1か所残っている。地目は山林なので、ゆくゆく相続したとしても、これは気付かなかったふりをして放置しようと思っている。固定資産税も年間でわずか数円だしww

 

中途半端な田舎の土地問題は自分とこだけでなく、近所ひっくるめて問題になるから厄介。区画整理された土地のなんて楽なこと、と思う。

住み家の処分とその費用にまつわる話

月に一度の、一泊二日の帰省中です。

 

お彼岸前なので、母親を連れて母方の実家の墓参にいってきました。

 

そこで会いたくない親戚にばったり(-"-)
母の実家の長男のお嫁さんです。齢80近く、そこそこ元気に農作業しています。
墓参りのみで済ませるつもりでおり、お寺を出たところでその伯母にばったり。
車を止めて道の真ん中で20分位雑談・・・。話し出すと長いんだ、コノヒト。
その伯母の話を聞いていて、新たな情報が入りました。


伯母の弟が8月に孤独死しました。離婚して一人で住んでいたそうです。
身寄りは息子一人のみ。まず、死亡の知らせは普段から行き来していたその伯母のところに入ったそうです。
駆けつけてみると、警察・消防・医師がいて検死中だったとか。
死亡した本人の財産状況は誰も知らず、警察が事件性がないかと探し出していた通帳・証書で全ての財産がようやく明るみに。
事件性はなく、病死であったようなのですが、残した遺産は300万ほど。
息子が全てを相続しましたが、葬儀代、家の片づけ代、滞納していた家賃でほぼ全て消えてしまったとのこと。

普通に暮らしていても、借家であった場合、引き払うにはお金がかかります。
四畳半二間とキッチン・バス・トイレの小さな住まいでも遺品整理に20万かかり、ハウスクリーニングに10万。
人間、死んでからもお金がかかるという例を聞いてしまいました。

我が実家といえば、持ち家なので家賃滞納の心配はないが、遺品整理と場合によっては取り壊し代がかかります。
大工の叔父に見積もってもらったら、母屋と離れを取り壊すには300万はかかるといわれました。

離れは築45年で、これまで大工の叔父にちょくちょく手を入れてもらっているのであと20年は持つかと思っています。
母屋は恐らく明治か、それ以前の建物であるはずです。こちらもリフォームをして10年位なのでまだ持ちますが、土台がアヤシイ。
土台の石の上に家がポンと乗っているだけの昔の日本家屋、洪水や津波がきたらひとたまりもないかと思います。マジで(T_T)

誰も住まない家を放っておくとロクなことにならないのは、近所の空家を見ていてよくわかります。
実家の隣に土地を貸しているのですが、その土地には家が建っており、今や無人で廃屋状態です。台風のたびに屋根が崩れ落ち、土台が湿気で腐りつつあり、かなりひどい状態になっていますが、それでも土地代を払ってくれているので立ち退きも要求できません。困ったものです。
毎回台風が来るたびに、一気に崩れてくれないかと願っているのですが、古家ってなかなか簡単に崩れ落ちるものではないようです・・・。
ちなみに、この家を取り壊すに100万位かかるとか。それで家の主は、土地代を払って問題を先送りしているのだと思います。

これらの処分も自分が考えなきゃいけないことかと思います。はぁ~っ・・・。

家の片づけとお宝探し

母屋と離れ、この2軒を行ったり来たりして住んでいる母。

行ったり来たりは、猫並みの理由。

夏は母屋が涼しく、冬は離れが暖かい。

母屋は人が入ってくるから、静かに過ごしたい時は人の入ってきにくい構造になっている離れに隠遁するww

 

私が帰省すると離れに住まう。

母は温和だが、親戚以外の他人に干渉されるのは好まない。畑仕事が趣味でもあり生きがいでもある。

 

どちらの家もほぼ片付いてはいる(一部を除く)

その一部は四畳半の納戸で、洋服・香典返しのいただきもの・椅子ww などで埋まっている。

多分、最後まで残るのはこの部屋なんだろうなぁ、と毎度思う。

まぁ、片づけに1年もかければ遠距離でやっていても何とかなるだろうとは思っているが。

 

それでも、世間一般で問題になっている「親の家を片づける」苦労よりはまだましかも。

そう感じるのは、母が亡くなった父の所持品をほぼ処分しつくしたこと。

父の所持品が入っていた箪笥には、今では母の衣類が詰まっているのが問題ではあるが、今はこれには目をつぶろう。

いざその時になったら、自分の手で処分していかなくてはならないが、宝探しと思えばいいか。

よく母が口にする「私は衣類の間にへそくりを隠す」がキーワードであるww

世の年寄にこういう習癖のある人は結構いるのではないかと思う。

葬儀社選びの事情

いや、別に母親に早く死ねっていうわけじゃなくて(^_^;)

切り口がこうなってしまうのは勘弁ねww

 

ウチの田舎には葬儀社が数件あります。

田舎なので葬儀社を決める際はクチコミで決まります。

とっさの時にでも、やはり親戚一同が集い、クチコミを駆使して葬儀社が決まります。

ウチの父親の時は、私は呼ばれたクチだから初めの段取りは全く関わっていないです。

家から一番近い葬儀社であることに間違いないので、その辺で選択されたのだと推測します。

 

かれこれ30年近く前に祖母の葬儀を行った時、まぁ、老衰だったので予め予測が立っていたということもあり、候補の葬儀社がありました。

けれど、田舎では葬儀社にもテリトリーがあるという、暗黙の了解のため、希望の業者を断念せざえるをえませんでした。

その希望の業者は、隣町の評判の良いところでした。

ここでクチコミが出てきますが、母は10人兄弟、父は5人兄弟。

親戚の数もハンパないので、しょっちゅうどこかで葬儀を出しているわけです。

おのずと各葬儀社の評価が決まってきます。

その評判のよい葬儀社さんで出した親戚の葬儀で、そこのスタッフから「いつもありがとうございます」みたいなことを言われて大笑いしたとかww 集まる顔ぶれが同じだもんで・・・。

 

現在はテリトリーはかなり解消したんじゃないかと思うが、どうなんだろう。

 

母は、ある葬儀社の会員になって積み立てをしたいとか言ってますが、まぁ、これは好きにしてもらっていいです、有事の際に見積もりはきっちり取りますから(^_^;)

 

 

河川氾濫と避難場所

鬼怒川の氾濫による洪水は、2011年の紀伊半島水害を思いだしました。

 

雨のひどかった時、母は何を思ったか少し高台にある畑にカッパを着て避難したそうです。

今思えば、自宅の2階でいた方が安全であったのに、と笑い話になりました。

 

自宅付近は、海抜6mで、自治体のハザードマップではぎりぎり津波が来るか来ないかのラインの様です。これもアテにはなりませんが、参考にはなります。

 

自宅のある地域では、避難場所は山の上にある小学校が指定されています。

その場所まで1kmあり、しかも途中に自宅よりも海抜の低い田園地帯を通らねばなりません。

子供の頃、河川の決壊でその小学校から自宅に帰された覚えがありますが、田園地帯は水に浸かって大変な思いをして帰りました。小学校にいて、水が引いてから帰してくれた方が安全なのに、なぜ一番天候の酷い時に帰されたのかいまだに理解出来ません。

 

話は戻りますが、年寄が一人で避難場所まで行くのは簡単ではないということ、時として思いもよらない行動をとること、よく覚えておかなければと感じました。

あ、それから年寄は河川氾濫の危険が迫ると、あえて川の様子を見に行きたがるものです(^_^;)これも危ない・・・

ダイヤのリングを売ってきました

宝石には興味がないのですが、手元にダイヤのリングが2個ありました。

とある方からいただいたもので、そのうちのひとつが、古い立爪つきの0.3カラットひとつと0.1カラットのダイヤふたつがついたプラチナリング。

もともとタダで手に入れたものなので値段は想像するだけですが、多分50万位で購入したものではないかと思います。

昔の人って、ダイヤのリングはひと財産という感覚があって、すごく貴重なものだよ、みたいなくれ方をしました。

 

でもね、中古の貴金属って、重さ×相場で全てが決まってしまうんですよ。

まぁ、細かいことを言えばダイヤはグレードがありますから、それも考慮しますが。

 

ダイヤの価値+プラチナの重量で金額が出ました。

結果値段は4万5千円で買い取りしていただきました。

 

もうひとつは1万円です。こちらは18Kにクズダイヤがちりばめられているもので、ほぼ金のみの価格です。

数軒回る予定でしたが、2軒目で決定しました。だいたい予想していた価格だったので。

購入金額の10%が買い取り価格と聞いていましたのでまぁ、こんなとこでしょ。

全く貴金属に興味のない私の手元にあってもなくしてしまいそうだったので、大阪に買い物に出たついでに売りました。

こういうものは都会で売る方が高く買い取ってもらえるので。

 

実家には、母の貴金属がいくつかあります。

ただ、トルコ石や真珠なので、ほぼ換金する価値はないはずです。

今時トルコ石なんて買い取ってくれる店、ないでしょ?(^_^;)

真珠なんて全く売る価値はないはずだし。

多分、金歯が一番価値があるんじゃない??っていう話をよく母とします(笑)

 

さて、これは車の車検費用にしようかな、ユーザー車検なのでこの位あれば足ります(^_^)

 

親のきょうだいの良さと煩わしさについて思うこと

口さがない田舎の年寄が集まると、とかく人のウワサ話に花が咲きます。

このネットワークのおかげで遠い親戚の安否確認が容易なのですが、矛先がこちらに向いてきた時には切り抜けるのに大変です。

 

母は、女8人男2人の10人きょうだいのほぼ真ん中で、5女として育ちました。

すぐ上の姉が30代の若さで亡くなってからは数年前に長男が70代で亡くなるまで皆健在でした。

基本、長寿家系なのだと思います。

今、ぐるりと見渡すと、60代が2人、あとは皆80代から70代です。

いずれもボケずに、ぴんぴんしているのがすごいと思う。

 

実家まで車で2時間ほどの距離にいるので、月に一度程度様子を見に帰ります。

その時に母の姉の家に連れていくのですが、こちらの家庭のことに口を出したがります。

そこまで首を突っ込むことはないだろうにと思うこともしばしば。

連れ合いを亡くし、こどものいないおひとりさま暮らしだとこうなってしまうのでしょうか・・・。

 

私は首都圏で20年以上暮らしてきたので、都会の気楽さが身についてしまい、田舎の交友関係になじめなくなっています。

こんなに閉鎖的な土地だったかなぁと、毎回感じます。

生まれ育った土地なのですが・・・ね。